行ってきました。
多摩産材の展示スペースの一角を借りて行ったユイス展。
多摩産材のスペース「山からはじまる街づくり」では、ヒノキやスギなどのいろいろな加工方法や利用方法がたくさん展示されていました。小さなものは、木のおもちゃやオブジェから、大きなものは建具まで!
この木材で出来たブースの床材と壁面はスギでした。
ユイス展は。。。
搬入日にきちっと横一列に並んだユイスは、会期中にいろいろな人が座ってみたりしてくれたのか、
いい具合に前後左右に動いていて、より銭湯に置いてあるユイスに雰囲気が近づいていた様に思えたり、
銭湯で誰もが気にも留めないような存在のユイスが主役の展示会、なんだかいじらしく見えてきたりしました。
ユイスの前には、鏡がちゃんと付いています。
その鏡が一人一人のデザイナーのキャプションな訳ですが、じっと覗いて読むと、そこに自分も映っているので、なんだか面白いです。
八人のデザイナーが作ったユイスは正に、八人八色!
背割れをデザインとしてみせたり、水抜きの穴をデザインのポイントにしたユイス、
ステンレスの脚とスギの座を組み合わせ、スギだけ取り替えれば、脚は変えずにずっと使えるというユイス、
銭湯では積み重ねて置く事が多いので、積み重ねた時キチッとはまったり、ユイスを持ってみないと気づかない見えない部分のデザイン等、さりげないデザインが散りばめられたユイス、
丸太の1/4だけカットして、そこを下にし脚にした、とても安定感があって、木の本来のカタチに近くてなんだか落ち着くユイス、
バケツだったりオケだったりを利用して、その上にスギの座を置くという、シンプルだけど、これだけで一気にスギの温かみがイイ雰囲気を作ってしまうという早ワザユイス、
座と脚が一本の紐に繋がれ、使わないときは、紐を持てば簡単にばらす事が出来、カランコロンと音をたてながら簡単に持ち運び可能に出来る風情の出るユイス、
四面をクルクルと回してどこの面でも使う事が出来る、他人の使ってない座面を使いたいという、人の心情をついたユイス、
おしりにぴったりフィットしたカタチで、座っていてとても心地よい気分にさせ、ぼーっと座り尽くしてしまいそうなユイス
銭湯や温泉で疲れを癒し、リラックスした気持ちでいる時間に使いたいユイスは人それぞれこだわりがあるなぁと思いました。
(よ)